新薬史観

地雷カプお断り

今までよかった誕生日ランキングベスト10

今日はねぎしその誕生日です。9月2日は「クジの日」なので、幼少期から自分はクジ運に恵まれているんだと信じ込んできたのですが、宝くじは300円しか当たったことがありませんし、そもそも5年に一度くらいの割合でしか買ったことがない。ビッグ・ドリームのない若者なので。

 

さて、もうこの歳になると誕生日も憂鬱でしかありませんね。両親の誕生日を祝って「もう嬉しくないよ」と言われた時は「なんて逆張りしているやつらだ」と憤慨していましたが、その気持ちがようやく分かるようになってきました。誕生日が嬉しいのはせいぜい20歳までで、これは【飲酒解禁】という人生を変えるビッグイベントがあるわけですから酒が飲める人なら誰でも納得していただけると思います。しかし21歳、22歳になると雲行きが怪しくなっていき、23歳、24歳まではギリギリ許容範囲なのですが、アラサーに入ると途端にダメになります。30~50代の方からすれば20代はまだまだ若者でしょうが、渦中の20代は絶望のまっただ中です。昨日、両親からは「私は23歳で結婚したし、お前の歳にはもうお前を産んでいる」と宣言され、発狂しそうになりました。まだ大人じゃない、僕はまだ子供なんだ……とまでは言いませんけれど、入社時に社長から「そろそろ結婚する歳じゃないか」と言われたり、外部の女性の方と仕事をすると「あの中にお前の嫁さん候補がいるかもしれんね」と上司から弄られたり、歳下の同期には「なんでねぎしそさんは誰かとお付き合いしないんですか?人生楽しく生きましょうよ!」と無垢な笑顔で煽られたりと散々な日々を過ごしています。そりゃ地球上の女性はみんな自分のお嫁さん候補になる可能性はありますし、男性もパートナー候補になり得るでしょう(どちらも限りなく可能性は低いにしても!)。自分からすれば上司の弄りはまったく意味のない発言であり、聞く度に「そうですね」と返すのですが、マジで田舎の婚姻への執着が怖すぎる。恋愛以外にやることがないんでしょうか? ないんでしょうね。

まあ自分はまだまだ結婚はおろか交際する気もないのですが、それは単純に他人に時間をかけられるほど自分に余裕がないことや、他人に興味を持つことが少ないというのが主な要因です。また比較的精神が安定しており、一人で生きるのが(今は)なんら問題がないというのも大きいように思います。あまり人間関係を損益で語りたくはないのですが、自分には間違いなくその物差しはあり、性交渉にあまり魅力を感じない自分としては、恋愛路線に乗せてまで他者との関係を親密にさせるコストとメリットが釣り合いません。

周りにこの考えを話すと「お前は異常者そのものであり、明らかに婚姻できない人の思考であり、孤独死直行√だよ」とのことですので、ここらはちょっと改善の余地があるかなと思います。なので後学のために交際はもしかしたらするかもしれませんが、自分から動くことがないために、そのままアラフォーになる可能性が高いです。とはいえ、想像以上に鬱陶しい田舎特有の(都会でもこんななら笑う)うざい恋愛志向による抑圧から逃れるための交際という手段はやぶさかではなく、そこにのみ自分のメリットがあるような気がします。まあその場合は、都会への転職も十分選択肢に入りますし、そちらの方が実現可能性は高いです。

で、交際ですらこのような面倒がっている人間なのに、婚姻ともなるとさらに気持ち悪くなります。自分は生まれてくる子を(どうしようもない外的要因以外において)不幸にしてはならないし(恐らくどこかで破綻しますが、それでも出来ることはあるんじゃないの程度のノリです)、最低限度の環境は用意してあげるのが親の務めだという思想を持っています。生まれてくる子に罪はないので。

ですから、自分の頭のなかでは①一日が48時間で、②貯金額も充実しており、③「一個人でありながらも」(ここが大事ですね)親として子を育てる最低限度の環境の用意があり、④子を育てる決意があり、⑤いざという時に育児を頼めるバックアップの存在があり、⑥第三者からの審査のうえ、①~⑤を十分に満たすと判断されたときにのみ婚姻をしてもいいかなという気にはなりますが、ここまで書いておいて我ながらキモいので、今後これについてはあまり口にしないようにします。

 

で、何の話をしているのかと言いますと、もう自分はそんなことを考えるような歳になってしまったという悲しさを文章にしていたわけで、決して自分がこの歳になっても彼女ひとりいないことの弁明を顔を真っ赤にしてやっているわけではありません。これはマジです。それにしても、この前までコッコロちゃんを初めとする幼女体型のアニメキャラに「ママ~!」と叫んで画面にかぶりついていたのに*1、今ではすっかりパパの気持ちです。交際している人すらいないのに恥ずかしい人ですね。まあ、そうですね……でも本当に時間の進みとは早いものでして、ママと叫んでいた子もパパとしての可能性を検討するような歳になり、あっという間に孤独死するのでしょう。これも全ては1日のうち1/3を占める8時間労働のせいで、やっぱり労働はクソなんだと思います。労働がないだけでいかに生活が充実するか、皆さんは考えたことがありますか?あるならなぜ未だに資本主義社会が屹立しているのでしょうか、本当に許せない。労働さん、こちらがぶぶ漬けどす、ドスどす、その痛みと苦しみが、死どす。

 

と鬱屈した文章を書いていても何も楽しくないので、いよいよ本題に入りましょう。そう、まだ本題じゃなかったんですよ。

実はこの記事のタイトルは「今までよかった誕生日ランキングベスト10」でして、かつての良い思い出を振り返ることで、これからも前向きに生きていこうという企画でした。

と思ったはいいのですが、びっくりするくらい誕生日の思い出がないことに気付きました。よく考えたら誕生日会なんてやったことがないし、誕生日に家族以外の誰かと遊びに行ったこともないんじゃないでしょうか。いや、大学生時代に男と飲みには行きました。誕生日プレゼントも何度かもらったことがあって、大学の寮の人から200円くらいのコンビニのケーキひと切れをもらったのは良かったのですが、その人の誕生日にお返しを渡すのをすっかり忘れてしまい、マジで険悪になったことがあります。

また、一度ネットで欲しいものリストを公開したこともあるのですが、そのときは一方的に高額な本が何冊も送られてきて震えました。じゃあそもそも入れるなよという話ですが、欲しいものリストの認識が甘かった自分は、純粋に(値段関係なく)これまで気になっている本をメモ代わりに入れるという使い方をしていたため、まさか本当に購入されるとは思っていなかったのです。流石に頭が弱すぎる。で、慌ててお返しを送ろうにも、送ってくださった方は欲しいものリストを公開してくれないし、これは申し訳ないということで二度とやらないことにしました。

あとは大学のラボ同期と誕生日にラーメンの驕り合いをしたくらいでしょうか。

今思えばなんともコメントに困る思い出で、全体的に良かったし、「良くなかった」ことはありません。ただ、自分のなかで鮮明に覚えているのが自分の誕生日よりも高坂穂乃果園田海未の誕生日ばかりで、彼女たちのためだけにステーキを買ったりワインを買ったり、園田海未の好物である「ほむまん」を作ったり、穂乃果の好物の「いちご」を買ったり、祭壇を作って自己顕示欲を満たしたり、フィギュアを握って海に行ったりしていたキツい思い出ばかりが思い起こされます。

あの頃は若かったし、事実若かった。今はもう年老いており、成人したばかりの人間が「いや~もう歳だわw」と言っていると殺したくなってくるのですが、こうして文章を書いている自分ももしかすると、アラフォーやアラフィフからすれば殺戮対象だろうし、未来の自分はそうすると思います。やっぱり人生において一番大事なのは時間なので、皆さんも大切にしていきましょう。

 

結論

気になる「今までよかった誕生日ランキングベスト10」ですが、そんなこと書いている暇があるなら本を読みたいので、本を読みます。皆さんもこんなクソ日記を読む暇があったら本を読んだほうがいいですよ。それでは。

*1:一度もそんなことをした覚えはありませんが、周りがしていたので自分もしたことにして書きました

アガサ・クリスティ「アクロイド殺し」「スタイルズ荘の怪死事件」「ABC殺人事件」読んだ!

ソシャゲは5時に日付が切り替わるので、なにかとソシャゲに例えられる人生においてもこの言説は成り立つと思います。というわけでこのブログも5時までは9/1の投稿文ということで良いはずです。少なくとも自分のなかでは。

 

実は生まれてこの方アガサ・クリスティを読んだことがありませんでした。ダンガンロンパ逆転裁判レイトン教授など、明らかにその系統のゲームは好きな癖に、そもそもミステリの本は読まないという偏りっぷり。別に悪くはないのですが、この前他の人と話していて「これはちょっと良くないな」と思い、まず手始めにアガサクリスティを読むことにしました。しかしながらまさか市民図書館で小学生が群がる棚に収められているとはつゆ知らず、見れば裏表紙に「小学校上級生から」という印字がされていてとても悲しくなりました。自分がこどもおじさん(大人になっても子供部屋に閉じこもる独身男性の揶揄)であることは重々承知しておりましたが、まさか読み物でまでそれを指摘されるとは……。

冗談はさておき、読み終えたので感想を書きます。

 

(「犯人は誰」というような直接的なネタバレは避けますが、文章の端々から匂わせる雰囲気でわかる可能性があるので未読の方は避けてください。ちなみにタイトルをwikiると秒でネタバレが発生するので注意です

 

アクロイド殺し(1926)

実は自分が読んだ本のタイトルは「アクロイド氏殺害事件」なのですが、かっこいいので上のままで書いてます。

この作品から入ったことによる恩恵があったため、評価がかなり上向いた作品です。非常に有名な「ミステリにおいてこの展開はフェアかアンフェアか」という論争を巻き起こした作品ですが、自分は断然フェア派です。同じフェア派にドロシー=セイヤーズ江戸川乱歩がいて、アンフェア派にはS=S=ヴァン=ダイン、小林秀雄がいるそうです。フェア派の人間は今なら非常に多いような気がします。というのも、オタクが大好きなとある用語が、この作品の性質そのものを指し示しているからです。ここで大事なのは既にその用語がインストールされている頭のまま読める人間が大多数いるということで、当時はその概念が確立されていなかったために、大きな論争を巻き起こしたのでしょう。この作品がガチの本家という訳ではないのですが、画期的だったのは事実でしょう。自分は後半で犯人に気がついたのですが、それもポアロが匂わせに匂わせを重ねた末のものであり、自力で見つけるのは難しかったと思います。もちろん、先述のある概念をインストールされた頭ではアンテナを張れますし、ダンガンロンパシリーズで似たような話があることからも犯人を推測することは可能です。あの話もかなり面白かったな。

というわけでネタバレを避けたのでほぼ何も書けていませんが、面白い読書体験でした。確かに序盤の描写でも納得の伏線があり、巧いとしか言いようがないなと思います。人間関係をうまく描いているのも魅力で、これは自分にはないものなので勉強したいですね。やはり欲をどこに向かわせるかですよねえ。

ただひとつ、笑えて仕方ない麻雀描写があるので、あれだけはなんとかして欲しかった。いや、楽しいからいいのだけれど。

 

②スタイルズ荘の怪死事件(1920)

アガサ・クリスティの処女作。けっこう古いミステリの匂いを感じますが、自分は古いミステリを全く読まないのでこの感覚がなんなのかは分かりません。

登場人物が多く、基本的に全員が屋敷のなかでギュウギュウしているので話がややこしくなるかと思いきゃ、非常にテンポ良く物語が進むのでびっくりします。小学生上級向けに翻訳されていることもあるとは思いますが、ポアロの親しみやすさを反映させたかのような文体で好きです。

トリックとしては非常に緻密で、というよりなんか細々したものの積み重ねで、正直読んでいるこちらからすれば犯人をあてるのは不可能なんですけれど、それでも面白いのはその説明が納得できるものであり、なおかつこれまでの展開を十分に反映したものだからでしょう。犯人の意外性や、本当に犯人を追い詰めるために何をしなければならないのかが見えているポアロの慧眼に脱帽です。今回あげる3作品のなかで、話の展開としては一番好きでした。

 

ABC殺人事件(1936)

これもかなり面白い。ポアロのプロファイリングが遺憾なく発揮される作品でした(基本ポアロはそうなんですけれど)。読者とポアロが全く違う方向を見ているのが面白く(そのためのヘイスティングズ大尉です)、これはなかなか話の役割の当て方にも使えるなと思いました。犯人に意外性はあったと言え、十分に想像できる範囲ではありましたが、犯人の殺害動機やプロファイリングが面白かったので良かったです。

 

以上、アガサ・クリスティ3作品の感想でした。ポアロシリーズは読みやすくていいですね。

他にもホームズとかミス・マープルとかも全然読んでないので、そっちも読みたいです。オススメあったら教えてください。

徒然日和 Season2について

 

『ぼくと徒然日和』シリーズの最新記事です*1

 

前々回の記事

negishiso.hatenablog.com

 

前回の記事

negishiso.hatenablog.com

 

今回の記事がここです。

 

 

 

 

昨日の夜、絶叫した俺の声を君は聞いたか?

聞いていない人のためにここで絶叫します。

!!

 

これまでの徒然日和をしっかり覚えている方は、今回の徒然日和の雰囲気が違うことに気付かれたと思います。これは作者の土室圭先生も認めているところで、新しい描き方を模索するなかで生まれた作品だというお話でした。

実際にどの辺りが違っているのかを観ていくと、結構面白いものが見えてくると思います。

 

①背景の線が少なくなっている

まあこれは商業作品かどうかという違いを無視できないのですが、少なくとも今回の作品(以下S2)はこれまでのもの(以下S1)と比べてかなり背景への書き込みが簡略化されている印象を受けました(これでも十分に巧い)。S2の背景描写がデフォになれば先生も少しは楽になるのかしらと変な期待をしてしまうのですが、S1の圧倒的な自然や家への書き込みが強固な世界観を構築しているのは確かなことですので、その辺りは難しいところです。

f:id:negishiso:20210831220735j:imagef:id:negishiso:20210831221233j:image

 

②真冬の髪のトーンが一段明るくなっている

真冬はS1では黒のベタ一色に白のハイライトのみだったのですが、S2ではさらにもう一個明るいトーンで髪を描くことで、つややかな髪の質感を生み出せているように思います。

f:id:negishiso:20210831220519j:imagef:id:negishiso:20210831221127j:image

 

③キャラの輪郭線が全体的に太くなっている

キャラの輪郭線を太くする手法は最近のデジタルイラストの流行かな~とぼんやり思っていて、これがS2で活かされているように思います。くっきりキャラを描くことで、背景からキャラを目立たせることが出来るほか、キャラの実在感を高めることができるように考えています。今回は①の背景のデバフも合わせて、かなりキャラが前面にでているんじゃないかなと感じました。

f:id:negishiso:20210831220618j:imagef:id:negishiso:20210831221121j:image

 

④瞳・影の描き方が線から面になっている

S1では瞳のグラデーションは弱めで斜線のみで描いていたのに対し、S2は面で瞳を描いている印象です。ここでも行われているのが線の排除で、①~③で行われてきた線の省略化を見て取ることができます。やはり瞳の描き方ひとつで大きく変わりますね。線から面になることで、瞳にしっとりとつやが出ます。全く同じことが影についても言えますね。

f:id:negishiso:20210831220624j:imagef:id:negishiso:20210831221922j:image

 

 以上、ざっと纏めるとS1とS2にはこのような差異があります。いずれも共通しているのが「線から面へ」の態度であり、ここに作業効率の向上はもちろん、キャラ全体にしっとりとした質感(肌の温かみもそう)を与えるという点で自分にとっては非常に嬉しい変化です。が、先生が果たしてこのような意図で描き方を変えたのか判らないため、自分はこのような記事で妄想を書き殴る次第です。

それにしても、S2は非常に良かった。脚本の構成力やテンポ、絵の見せ方などはS1から変わらず最高で、特にラストページの小春と真冬の配置については心を強く打たれた。自分なら二人を真ん中に配置するのだけれど、あえて真冬を右にずらすことで、小春が前のめりになり真冬への感情を強めているという演出に繋がる。

また、今回の面への描き方の変化によってラスト手前の真冬の輝く瞳が表現可能になったというところも見逃せないと思う。これはS1の表現ではどうにも散らばってしまいそうだが、面で瞳や髪を描くことで、非常にインパクトのある絵が生まれている。

天才!

 

さて、土室圭先生が絵の練習をされているということは今後も作品を描く意志があるということで間違いないでしょう!いや~次回作が気になります。みなさんも絶対に徒然日和を読みましょう。

と書いても読まない人がいるんじゃないでしょうか?

実は、イマドキのオタクはそういう姿勢では全くダメなんですね。『徒然日和』を読まない人は基本的に出世コースから外れるというように人事担当者から聞いています。これは中小や大手、外資含めてすべての企業で観られる傾向ですね。というのも、「世界最高峰の百合漫画」を押さえていないことになるので、得意先との商談などでふと話題が百合になったときに

相手「そういえば、徒然日和の小春さんと真冬さんの件ですが」

あなた「あのう、なんですかそれは?」

相手「あ~……(この会社は社員に『徒然日和』も読ませていないのか! まったく非常識だなあ!)」

ということになりかねませんので、本当に備えたほうが良いということですね。『徒然日和』って小学校低学年にとっての『俊足』とか『コロコロコミック』とか『ドラゴン柄のエプロン』みたいなものですので、そこのところよろしくお願いいたします。

 

↓こちらから購入できます!

https://www.amazon.co.jp/dp/B07C52JP92/ref=cm_sw_em_r_mt_dp_7JFRJ7K45SQ63SJVS6ND

 

 

【追記】

これはマウンティングの一例になるので良くないのですが、漫画に感想をリプライして土室圭先生から名前を入れて返信してもらっているのは自分とみ●みて●ん先生だけでした。*2

 

*1:そんなシリーズはありません

*2:だから何だという話ですね。ねぎしそは何一つ偉くないので……。

鳩羽つぐ というVtuber

f:id:negishiso:20210830192411p:plain

 


この前知り合いと話していて、「そういや鳩羽つぐってどうなってるんだ?」という話になった。そもそも自分は鳩羽つぐの動画を見たことがないのに近況が知りたくなった異常者なのですが、普通にどうなっているのか気になったので全部見ました。各動画一分前後なので、はやく何者かになりたい若者にお勧めです。

www.youtube.com

最初の動画。この少女が鳩羽つぐであり、西荻窪に住んでいることしかわからない。幼女の声だが、ボイチェンしているかもしれない。ちゃんと終わりには礼をして良い子だ。手を振ってくれるのでファンサービスも二重丸。ピアノが流れているがピアノになんかへんなのが接続されていて怖い。最後はスタジオで撮影しているように匂わせて終わる。なんだこの動画。

 

www.youtube.com

2本目。朝起きて歯を磨き、朝食を食べても歯を磨くつぐちゃんは偉い。歯周病ともおさらばだ。ボリボリなんかを食っているつぐちゃんはかわいいなあ。と思いきゃ納豆を混ぜているので、ボリボリと納豆の食べ合わせが気になる。

他人の声は何も聞こえず、ただつぐちゃんの生活音だけがある。怖い。つぐちゃんはちゃんと大人の人と生活できているのかな?おじさんは心配です。

 

www.youtube.com

その金魚の子にしたんだね。かわいいね。家に帰ってから水を入れる音と、恐らく水槽に石を沈める音しかしない動画。なんだこれは。

 

www.youtube.com

鳩羽つぐではなく雉尾つぐへの間違い電話だそうです。尾道に住んでいるのか、雉尾の説明の尾なのかは不明。なんだこの動画。つぐちゃんが投稿しているということはつぐちゃんと関係があるということか?許されない、匂わせはやめなさい。

 

www.youtube.com

鳩羽つぐ自体がアバターなのにさらにワンコのアバターを作っている!面白い。編集に6日掛かっているところも好きだ。あとつぐちゃんの耳ピアスと泣きぼくろも好きだ。でもその歳でピアスは大丈夫なのか?

 

www.youtube.com

構図がすんごい好きだ。めちゃくちゃいい画面で感動する。シンクに映り込んでいる換気扇も素晴らしい。それにお料理のときには頭巾を被るつぐちゃんが愛おしいし、フライパンが温まるまで揺れているのがとても良い。大好きだ。でも使ったお料理の時には大人の人がいてくれると助かります。

 

www.youtube.com

画面の暗さがすごく良い。折り紙の青々とした色がこの画面でくっきりと映えている。しかしこの動画タイトル、つぐちゃんが知っていると思えない単語だ。この動画を投稿しているのは誰?

 

www.youtube.com

映像作品として本当に完成度が高い。夏の日の光の量の変化が泣きそうなくらいに美しい。つらい。助けて欲しい。そしてクラファンって何?聞いてないんだけれど……。

 

www.youtube.com

迷わないで……。

それにしても本当に画面のセンスが良い。撮影者は何者なんだ。

最後に喫茶店の営業中の朝顔を折り紙の朝顔にしてあげるつぐちゃんの優しさに胸が苦しくなる。本当に好きだ。迷わずお家に帰ってくれ。

 

www.youtube.com

こんな暗い夜に散歩しないでくれ。あとごそごそ動いていた虫は何?怖い。

 

www.youtube.com

落ち葉でさつまいもでも焼いているのだろうか?

何かを歌いながら煙られているつぐちゃんが不穏で恐ろしい。

 

www.youtube.com

どうして他のゲームに光りがないのだろう。このゲームセンターは閉まっているのでは?何も操作せずに勝手に動き続け、虚無を掴み続けるクレーンは退廃的な印象だ。やめてほしい。つぐちゃんの他に人間はいないのか?

 

以上、この2020年1月22日に投稿された「title_0」で鳩羽つぐの動画は途絶えるのだが、許せないのでクラファンのリターンだった鳩羽つぐの夏休みを購入した。

shop.edanoue.com

4400円で売ってます。

 

24分15秒のうち、およそ半分くらいしか鳩羽つぐが映っていないが、これはこれで満足度がある。しかし鳩羽つぐ本編の「料理」「残暑」「夏休み」「雨宿り」のようなキレッキレの映像を観たくて購入したのに、あそこまで決まっている映像は僅かしかなかったため、まずまずという感じだった。個人的にお気に入りなのは①ベッドの上で飛び跳ねる、②階段で足ぶらぶら、③冷蔵庫開け、④金魚掬い、⑤ラストの花火といったところで、ここらへんは楽しく観ることが出来た。

とにもかくにも鳩羽つぐというキャラクターを実写の背景と融合させて実在感を醸し出したセンスはとても良いし、これからもこういうVtuberが増えてくれたらいいなと思う。鳩羽つぐもきっといつかは復活するはずで、例えば10年くらい後に女子高校生になって「元気だった?」と笑ってくれるかもしれないし、もうこんな映像を撮ったことを忘れてしまうのかもしれない。でもそれで良くて、鳩羽つぐちゃんみたいに可愛い子は、インターネットなんてクソみたいなところからさっさと離れるのに越したことはないのだ。現にインターネットでは、当時つぐちゃんが誘拐された女の子だとかいう奇妙な言説で沸き立っていたという。そうではなく、つぐちゃんをありのまま受け止めること、これが大事なのではないでしょうか。鳩羽つぐは生きていて、今もどこかに存在している。または過去か未来かの映像が自分たちの手元に何らかの手段で送られているために、今はもう/あるいはまだ存在していない。いずれにせよそこにあるのは悲しい日々では無く、彼女にとって幸福な日々であるべきだし、そうだったし、そうあってほしいと思う。

鳩羽つぐはそういうVtuberだ。

大内りえ子「返事をする; 繰り返す 繰り返した; 消す; 特に好き 特に好きじゃなくなった。 / Reply;Repeat Repeated;Delete;Favorite Favorited.」観た!

youtu.be

返事をする; 繰り返す 繰り返した; 消す; 特に好き 特に好きじゃなくなった。 / Reply;Repeat Repeated;Delete;Favorite Favorited.

 

知り合いにお勧めされたので観た動画。

映像としては

①一人・左・落ちている何か・高架下・モノクロ

②一人(右)・救急車(左)・波打つガードレール・すすきの・赤とモノクロ

③踊る少女群・フルカラー

④命と性の二択をナイフで男性に迫られる少女(自覚無し)・右・カラー

⑤情報社会に飲まれた人間・狭い部屋・真ん中・モノクロ

①(UFOのような浮遊音)→(逆再生の音声)

⑥笑顔で胸を出す巨乳金髪少女(半分影つき)右から左・フルカラー

⑦青の背景、白のウサギ・耳の付き方がおかしい・左

暗転

⑧ガラス音・工事現場・猫の尻尾・口・ビル・住宅(氾濫)フルカラー

暗転

⑤ここからずっとクリック音(お目当てのポルノ探し・苛立ち)・緑赤の画面・かなりのズーム

暗転 ここまでクリック

⑥移動無し・巨乳の崩壊

①幽霊、あるいは過去の人間の通過

⑨下着姿の性的に消費される女性・ピンク・青・緑・黄色・赤・キノコ・ハミング

⑩こちらを見つめる童顔の少女・深夜の交差点・フルカラー

10からのカウントダウン

タイトル・ざわめき

というような流れになっている。

 

作者コメント

"氾濫"に巻き込まれる、僕の私の生活に焦点を当てたアニメーション作品。

「日常の暴力性」を主なテーマに、メディア(延いてはその日常)の中の女性の 性の扱われ方に着目し、この作品を作った。
雑誌、テレビ、インターネット、他様々な媒体で女性の体は切り売りされている。 人々はそれを見ることに慣れ、疑問を抱かなくなってしまっている。
それでいいのか?という疑問提示と、自分の意識が侵食されて無理やり 作り変えられていく気持ち悪さ・情報が現実世界を先行していってしまう現代の歪な在りようについて表現した。

 

このようなところから判断すると、作者は女性の裸(に近いもの)が公共の場で映し出されたり、社会によって商品として消費されていることに批判的であると考えるのが妥当である。それでいて映像の構成を観ると、赤字で示した部分はそのような主張が汲めると思う。その他の映像は主に人と情報(⑤⑧)、および日常(①)や女性本来の自分らしさ(③)を表現しているように思うが、⑦はなかなか意味をくみ取れない。④では男性が青として表現されており、モノクロの多用と救急車の赤白を考えると白は公共性を示しているようにも見えるため、そう考えると⑦は男性(背景の青)によって形作られている社会(ウサギ・耳の付き方がおかしい=知らぬうちに異常化している)というように読みとることができるような気がするが、難癖に近い気もする。ただ、このウサギのデフォルメは非常に重要だと思っていて、この⑦におけるウサギは本来の動物のウサギとかけ離れた姿であるにも関わらず、自分は長い耳からウサギだと感じたし、他の多くの人もそう感じると思う。

このような歪なデフォルメが多用されており、本来ならば認識できないものが認識できている、という点においては、この女性性に消費の気軽さも同様のように感じられる。また、女性のデフォルメということで言えば④⑥⑩がまさにその辺りをやっていて、お目々クリクリのかわいいアニメ美少女は本来の女性とはかけ離れたものであるのに、あるいはそうであるからこそ男性によって消費されやすくなっているという考えは否めない。作者はこれについてラストの⑥で「生理も排便もない綺麗で処女で従順な巨乳の女の子」から巨乳を排除し、グロテスクな内面を明らかにし、商品としてのデフォルメ・アニメ女性から現実の血肉をもった女性への気付きを促している。そして女性の実在にも関わらずこれまでもこれからも女性をデフォルメして消費していく男性と、それに抗えない社会がそのままの形を維持することこそが、「日常の暴力性」なのだと理解した。

 

この勝手に抽出したメッセージを受けて、いますぐ社会は変わらねばならないと拳を上げるほどには影響を受けていないが、自分は性欲が比較的ないことも助けて、作者の主張におおむね同意できる側の人間である。ただ多くの男性というのは本当に性を中心に世界を回しているような気がするので、いますぐの変革は難しいように思う。

特にVtuberなんかを観ていてもセクハラコメントというのはけっこうな割合であるし、切り抜き動画もエロ・性系統の動画の再生回数が高まる傾向にある。動画を見ればVの人々が「君ら本当に好きだね」というかたちでセクハラ(性的消費)をなあなあにしているが(マリン船長なんかは特に「私に欲情する人間はいない」と豪語して割り切っているが、そんなことはないでしょう)、果たしてこのような姿勢が視聴者のセクハラを戒める効果があるかというと無いように思う。こうして考えると、キモいオタクにはもっとはっきり「キモい死ね」と言ってもいいようにも思うのだが、女性性を売り物にしている側面を否定出来ないアイドルであるからこそ強く言うこともできず、やっぱり難しい。どう考えても(先に)変わるべきは男性側で、そもそも今の社会や男性の性欲の強さがおかしいような気がするが、人間は理性を持ちながらも動物でもあるために完全に糾弾することができないし、これが本来の私たちだと言われると何も言えない。

社会、なかなかに難しい。

祝!「同人女の感情」シーズン2開始

 

 

やったね。

 

この辺りに文章と文章の狭間、いわゆる隙があるので自分語りをさせていただきます。

 

自分は同人イベントが好きで、同人活動が好きで、同人活動に命をかけてあわあわする人間が好きです。なので同人女の感情は非常に自分のクリティカルな部分を突いていて、一時期は地雷カプに発狂して顔を真っ赤にしていたオタクとして、非常に共感できる部分が多い作品です。とはいえ作中人物は毎度創作物の力を信じ、なんやかんやで光の道を進み続けるので、息を吐くように無感情かつ1秒で解釈違いをブロックしている自分のような人間とは別種の人間が描かれていることになります。それでも共感できるのは、同人活動における良い部分も悪い部分もしっかり理解している人が描いているからなのでしょうね。

あと同人女というタイトル通り、女の子ばかりが出てくるのも百合豚的に(?)いいのかもしれない。「同人男の感情」というシリーズ作品があったとして、このように好きになれているのかは微妙なところです。もっとも、周囲の同人男に解釈でぎゃーぎゃー言っている人は限りなく少なく、みんな思い思いに自分の好きを伝えて頑張っているところを見ると、現在の「同人女」をやるような土壌はないとも言えます。まあこれは同人女に他者の好きへの理解がないという話ではないですし(むしろ解釈への拘りが強いという風に換言できます)、どちらがいい悪いという話でもないです。

しかしながらこれは本当に独り言なんですが、どうして人間よりもその人が生み出した「創作物」の方が魅力的なんでしょうか? これは同人活動をしていて本当に思うのですが、自分が好きな作品を描かれる人(仮に神とします)が別ジャンルに移動すると、例え別ジャンルであってもその神の作品を拝めるにもかかわらず、自分は強く怒りを覚えます。なぜならそれは自分が好きだったジャンルの神の作品の死を示しており、例えそれが一時的な離反だとしても裏切られたように思うのです。自分が好きになった作品を生み出したのは他ならない神その人なのに、その神が「自分の好きな作品を殺した!」ということで怒りを覚えるようになる。正気とは思えない感情の動きですが、自分と同じように考えてしまう人間は少なくないのではと邪推します。

とはいえ、自分のこの辺りの感情は過去のものになりつつあります。恐らく自分が自カプの小説が書けなくなってきたことが一番の理由だと思うのですが、「同人活動よりも普段の生活の方が大事だよな」と思考がスライドしつつあるのも大きいように思います。この感情はこれまで自分が批判してきた神への矛先が自分に向いたことによる防衛反応の一種だとは思うのですが、もしそうならダサすぎますね。

さて、やや同人活動への熱が冷めつつある今、かつての自分がひどく眩しく見えてきます。大学受験を無視して自カプを書き続けてきた自分、自カプの創作を優先させて大学のレポートを白紙で出していた自分、バイトで貯めたお金で自カプの合同誌を出していた自分、わざわざ札幌から東京まで飛行機に乗って同人イベントに足を運んでいた自分、解釈違いのオタクにクソキレ散らかしてブロック件数が3000を越えた自分……誠にいろんな思い出がありますが、どれも良い思い出ですし(本当か?)、やはりあのような熱量をもって、これからも同人活動に狂っていたいなというのが正直なところです。

同人女の感情を読んでいると、自分が初めて推しカプ小説を書こうと恐る恐るパソコンに文字を打ち込み始めた、高校生の夏のことを思い出します。

 

あの日は本当に暑かった。

あらた伊里「総合タワーリシチ」(完全版)読んだ!

びっくりしました。なぜなら毎日書くはずのブログの存在を忘れて昨日寝たからです。毎日書くと決めて2日目のことでした。つまり毎日記事を書いたのは初日だけであり、その瞬間に「毎日」の定義が崩壊します。たった一日を「毎日」と表現するのは、日本語の厳格さが許さないでしょう。何事も続かない人間のことを三日坊主とはよく言いますが、自分は坊主にすらなれない未熟者、初日胎児がいいところかもしれません。臥薪嘗胆の意味も込めて、今日からハンドルネームは初日胎児にします。

 

嘘です。

 

百合漫画を読みました。

「総合タワーリシチ 完全版」

あらた伊里先生の「総合タワーリシチ」です。

ブログは初日胎児な自分ですが、百合だけは無限老人です。いくら読んでも百合は良い。この感情に恐らく終わりはないのでしょう。そうでなければ困ります(百合に興奮する老人はちょっと怖いけど)。

率直な感想としては、全体的に脚本力が弱いように思ったのですが、それを上回るキャラの魅力に溢れていて面白く読めました。おそらく前者の弱さは古い漫画のノリによるもので、様々なキャラがコマ内で幾多ものボケとツッコミを行うことによってテンポが悪くなる、ということなんだと思います。キャラがボケようと前傾姿勢をとりすぎることでシナリオが分断されるように感じるのは、そう珍しいことではありません。というのもこれは持論ですが、ひとつのボケに至ると、これまでの展開が一端回収されるように思うからです。これはちょっと正確に書けているのか分からないのですが、きらら系ギャグで流行の四コマ漫画形式で話を進めるものでは、当たり前ですがすべての四コマ目にボケが用意されていて、そのためにシナリオは三歩進んで二歩下がることを繰り返さざるを得ません(結のための起承転までの2歩、掲載された第○話として進めるための1歩)。そのために同じことを普通の漫画でもやろうとすると、コマ割が非常に難しいだけでなく、読んでいる割に話が進まないということになると思います*1

また、漫画が実際にはしっかり話を進めていても、ギャグが頻繁にあるだけで、読者の認識で同様の現象が起こるものだと勝手に考えています。これは全体像より目の前にあるギャグが「何故面白いのか?」に注目しがちになるからです(自分だけかな?)。

 

ですので、このような漫画でキャラを好きになるのは結構面白い体験でした。テンポの良さと感情移入は切っても切れない関係にあると思うので、読みにくい漫画は(小説でも同様に)キャラに感情移入しにくくなると考えています。実際にこの漫画に完全にノリきれたわけではないのですが、それでもキャラ同士の関係性に魅力を感じたのは、脚本とは独立したキャラの可愛さ、動きのコミカルさが秀逸だったからなのかもしれません。実は自分は「時任都」さんのビジュアルに心を奪われており、この子をずっと眺めていました。

f:id:negishiso:20210827055321j:image

3位の子ですね。

おそらく髪型と瞳がクリティカルだったのですが、実は幼なじみ百合をやってくれる貴重な人材でもあり、そのお相手は6位のバベルちゃんです(本名:日下部ちはや、なおバベルと呼ばれることは殆ど無い)。

都はちはやを「ちーちゃん」と、ちはやは都を「みゃあ」と呼ぶというびっくりするくらいの甘い呼びかけを日常的に行っているのですが、高校生になって以来、ちはやは「みゃあ」と呼ぶのを恥ずかしがるようになります。それで皆の前では「みやこ」と呼ぶように心がけていてるのですが、それを都は寂しく思っているという流れがあります。さらに二人の家は隣同士で、全く部屋を片付けられない+親が多忙で帰ってこないことも合わせて、いつしかちはやは都の部屋に住むようになったというオタクの欲望ガンガンの設定で関係が描かれるのも非常に嬉しいポイント。最終的には書き下ろしでアホのちはやが都にすごいことをしてすごい反応になるので、かなり面白い関係性でした。また、幼なじみ百合における性欲の描き方はかなり難しいと思っていたのですが、こんなに幼なじみの距離感をやっていて、それでいて性欲への繋がりに違和感がないのも参考になりました。

他のカプも非常に魅力的だったのですが(1位2位のカプです、次点で好き)、時間が無いのでひとまずこのあたりで。百合が好きなら買って損はしないおもしろ百合漫画です。特に書き下ろしの漫画が非常にクオリティの高いものになっているので、読むなら完全版がいいんじゃないかなと思います。偏見本棚にタイトルを記入してくださった方、ありがとうございました!

*1:四コマ形式があのようなシナリオで進められるのは、コマが非常にコンパクトかつ見た目が美しいからで、読むことに対するストレスが極限まで無くされているからだと思います。これは全て適当な感想です。