新年度になって1週間近く経つが、折角なので今後は鑑賞した作品の感想を書くことにする。
ただこれが何度やっても続かない。理由としては作品鑑賞スピードに感想スピードが合わないからなのだが、コロナのこともあり普段以上に暇なので、ここらでひとつブログも作品の感想執筆も習慣のひとつに組み込みたいと思う。
映画の『武器人間』を観た。B 級ホラー映画。
ディマという軍人がソ連軍の記録という名目で、軍の後ろから戦闘の撮影をしているカメラの映像で始まる。銃でなくカメラを持っているため、ディマは他の隊員から馬鹿にされるのだが、ディマの下には新兵のサシャがおり、なんやかんやで結局サシャが1番苦労している。後輩の宿命とはいえ可哀想。
物語は、道中で死んでいるドイツ軍人の指が銃になっていることに、ディマが気づくあたりから動き出す。どうやらドイツは、屍体と武器を組み合わせ、動かす技術を持っているようなのだが……。
てな感じの映画。
正直言ってアクションがクソで、カメラがぶれぶれなんだけれど、この映画のいいところは武器人間の造形と思想。
これが映画でも大人気のモスキートと呼ばれる武器人間で、手足がドリルになっている。普通にかっこいい。
他にもクソでかプロペラが頭についていてブルブルやってたり、アイアンメイデンが頭についているブラボのミコラーシュみたいなやつがいたりと、なかなか見ていて面白い。けれどもその改造過程がグロいので、見ていて結構気分が悪くなった。そこまでグロ耐性はないので……。
思想で面白いというのが、この武器人間を作る博士なんだが、鮮度が1番だ!と叫びながら生きた人間をかっさばいたり、武器人間を大量に生み出しておいて何が悪いのか全く分かっていなかったりといい感じにテンプレマッドサイエンティスト。ただ、次の行動と一言で、この博士の株が一気に上がった。
ドイツ人の脳とロシア人の脳を半分ずつ組み合わせて、ひとつの脳にしようとしているのを見て、ディマは何をしているのか問いかける。
「何をしているのかって? 戦争を終わらせるんだよ」
いいね。かっこいい。ゲラゲラ笑いました。
どうやら博士はナチズムと共産主義が融合すれば、完全な思想が出来上がると考えていたらしい。
「ちょっとナチズムが多いかも」とドイツ人の脳を少し減らすシーンでめっちゃ笑った。脳を減らすな。
まぁ、博士のなかではナチズムと共産主義が融合すると戦争がなくなり、世界平和が実現できると思っていたらしいので、それに関してはなんともいえませんが……。
ホラー要素はほとんどなかったけれど、それなりに楽しめた。
ビビるより笑った回数の方が多いかも。こんな感じの映画は腐るほどあると思うので、また見てみたい。