新薬史観

地雷カプお断り

第1回 偏見なくそう委員会 議題「Vtuber」

【注意】この記事は『Vtuberへの苦手』を克服する記事であり、動画などもその心構えで見ているため、文章表現にはVtuberへの偏見や上から目線が多分に含まれています。Vtuberが好きな方は不快な思いをする恐れがありますので、本記事の閲覧を控えるか、十分に注意して読んでください。

 

 

この記事は、下記宣言に則り執筆されたものである。

negishiso.hatenablog.com

 

第1回の議題は、ここ数年来ずっと話題になっている「Vtuber」であり、ねぎしそが毛嫌いしているものである。ただ、あまりにもVに触れる人間が多くなりすぎたため、「このままではいけない、見ずに嫌うのをなんとかしよう」と思い立ち上がったのがキッカケとなっている。

実はこの記事は、上記宣言の翌日に書いたものなのだが、途中で飽きて投稿が1ヶ月も先になってしまった。 もはや誰もこの宣言を覚えていないだろうが、久しぶりに思い出すことが出来たのでひっそりと筆を執る。

 

さて、あるものが嫌いな時、その理由を分析すると、自分の精神を分析するのにかなり役立つ。特定の事物と自分との距離感を探ることで、今後の人生でうまくそれらとやっていける距離感に落ち着くことも可能だろう。

というわけで、早速、何故Vtuberが嫌いなのかを纏めてみた。これらはすべて個人の偏見であり、特定のVを馬鹿にするわけではない。

○【閲覧注意】Vtuberが嫌いな理由

・声がデカくて陽キャっぽい

自分は声がデカい人間が苦手である。どれだけ苦手かと言うと、シャニマスのアプリのホームを小宮果穂にしていたところ、ホーム画面に行く度に「おっはようございま~す!!!」と馬鹿デカい声で挨拶されるのが苦痛でしかなく、それが原因でシャニマスをアンインストールしたレベルである。今でも思い出すだけで気分が悪くなる。Vも声がデカい印象があり、苦手に感じる。

 

・アホそう

バチバチに偏見だが、アホそうな気がする。自分はアホなアイドルがかなり苦手で、かつて某声優のソロ活動を1年くらい追っていたのだが、あるトークイベントのクイズで、「福沢諭吉の存在を知らず、今も生きている誰かさんだと思っていた」という発言を聞いて以来、鬱病になって追いかけるのをやめてしまった。漢字が全く読めないというのはたまに聞く話ではあるが、お札にもなっている偉人の存在すらを知らないというのは、自分にとっては衝撃的だった。高学歴であれとか、そういうのを強制するつもりは一切ないのだが、一般教養は持っていてほしいというせめての願いがある。そうでないと、声優が歌っているときや笑っている時にも「でもこの人、福沢諭吉知らないんだよな……」とぼんやり考えることになってしまって、楽しいはずのイベントが色褪せてしまう。

ただ、コレに関しては、つまらないことに拘る自分が悪いとわかっている。つまらないことに拘る人間ほどつまらないものはない。ねぎしそはつまらない人間です。

 

・「俺たち(自称太古のインターネットオタク・ニコニコ動画最盛期の意)のコンテンツ」にやたらと触れてくる

穢土転生は嫌じゃないですか、という話である。俺たちの大切なものを触って良いのは、同じ時間を生きた同じ顔をしたオタクだけであり、「にわか」には触れて欲しくないという気持ちが少なからずある。垢まみれの手でそれに触れるな!という気持ちだ。これも自分の心が狭いというか、コンテンツを享受しているだけの存在が何を偉そうに、という話になってくるのだが、よくよく考えると、コンテンツを見つける時の労力を、自分は問題視しているのかもしれない。

例えば、かつての自分たちは、自らの手でマウスをクリックして、ニコニコ動画から宝物を探していた、という感覚が強い。まとめサイトは悪で、ツイッターなんてものは存在せず、声の大きな情報屋があまりいなかったからという側面もあるだろうが、とにかく「自ら見つけた出会い」という要素が、コンテンツへの記憶をより深いものにしてくれていると感じる。

ところが、今のオタクは(というよりVを介してトレンド入りするようなものは)どれもVを見ているだけで勝手に向こうから降ってくるもので、自分の手を使わなくても良い。Vtuberというものを見ているだけで、時間をかけて醸造された良質なコンテンツに触れることが出来る、新顔(これも偏見だが)への嫉妬のようなものがある気がする。

別にVを見ている人間全員がオタク初心者というわけではないだろうし、むしろオタクであることに疲れたオタクが大半を占めてそうではあるのだが、現実がどうであれ、自分のなかではそのような偏見がある。

 

・大勢のオタクが群がっていてキモい

これについては多くは語らなくてもいいだろう。孤独な人間なので、自分が理解できない事柄で大勢が盛り上がる様子をキモく感じる。それだけである。

 

・スパチャで可視化される露骨なアイドル性

これが最もキツい。オタクがここぞとばかりにスパチャしコメントを投げる文化が非常に苦手である。彼らはアイドル声優のライブで、しょうもないことを大声で叫ぶ厄介と同じ匂いをしている。金さえ積めば見てもらえる、という構造も気持ちが悪い。金がものを言う時点でマウントの気配があるし、何よりそれが基本的に投げ銭というかたちを取ることで、「自発的な行為だから他人の指図を受けなくても良い」という空気を作った点でマジで悪質だと思う。当然Vがやっていることはサービスであり、そこに価値を見いだす人間がいる以上、収益化を目論むのは何一つ間違った行為ではないのだが、これもソシャゲのガチャと同じで、よくない金の集め方だよなと思う。自分は貧困層の生まれだからか、必要以上に金を集めようとする人間に嫌悪感を覚える。その思考も、Vを嫌う一因である。

 

・ゲーム実況に寄生している

たびたび問題にもなったが、ゲーム会社が頑張って作ったものを無料で開示して自分の収益にするというのがめちゃくちゃ気持ち悪い。昔のゲーム実況なんてものは、基本はフリーゲームで、無料でDLできるからこそ実況という文化が成立していたと思うのだが(有料のゲームを権利者の許諾無く垂れ流してたやつの動画を自分は見ていなかった)、そこの根底をわからずにゲーム実況しているやつが居る時点でかなりキツいものがある。最近流行っていた(今もかな?)Apexというゲームは、自分のプレイがものを言い、基本無料でプレイできるという点では問題がないと思うので、それで実況している人たちはまったく不快に思わない。

 

・変に百合を意識している

自分はVの主体を、キャラではなく「中の人」として認識している。アニメのキャラに関しては、まず世界があり、そこにキャラがあり、キャラの性質として声がつく。声優はキャラの属性のひとつに過ぎず、キャラに付随している存在に過ぎない。しかしながら、Vはキャラと中の人が対等の立場でぐらぐらしている印象がある。大手事務所のVはそこに気付き、キャラの要素を強めるためにキャラが存在する「世界」の構築に励んでいるのだろう。そういう意味では、「にじさんじ」「ホロライブ」などは、事務所という名のひとつの世界を生み出しているように感じる。アイマスのようなものである。

ただ、逆に「にじさんじ」や「ホロライブ」という世界を構築するためには、キャラをよく知る必要がある。キャラへの知識、つまりキャラとキャラとの関係性が事務所という世界をよく知るための足場となり、その世界を知ることで、よりVのキャラ性が増す、という構造になっている。そのようだから、キャラの外側しか知らない自分のような人間には、Vはあくまでキャラ性が薄い「中の人」でしかなく、キャラ同士の百合がnmmn(実在する人間同士のカップリング)に思えて萎える。自分が好きな百合は、あくまでキャラの持つ属性同士のぶつかり合い、その虚構が生み出す有機性にあるのであり、有機的な存在同士が絡んだところで何一つ嬉しくない。ごちゃごちゃしていて気持ちが悪い。故にV同士の百合は気分が悪くなる。

 

・見ていて生産性がない

そのままである。上記のようなデメリットが数多くあるなか、こちら側がVを見るメリットがあまりになさ過ぎる。これならスクスタ20章を読んでいた方がマシである。

 

その他関係ないようである事項

・アニメ「バーチャルさんはみている」が歴史に残るレベルでひどかった。本当にひどすぎてゲロを吐きそうになった。

・スパチャ機能については、YoutubeApple(アプリ)というアメリカのプラットフォームを土台にしているため、日本発にも関わらず収益がGAFAのGに行くから日本の貨幣がどんどん海外に流れていて腹が立つ等々。

 

 

以上、かなりの文量を割いたが、自分がVを嫌いな理由は上が全てである。

「そこまで面倒なら見なくていいよ」と捨てられても仕方ないのだが、この記事の主題として、自分のVへの偏見を克服しなくてはならない、というものがある。

というわけで、ここからは実際にVを見て、上の御託は正当なものかを見ていきたい。

なお、いきなり雑談配信はレベルが高いと思うので、自分が興味を持っている事柄を取り扱っている動画から見ていきたい。 

 ○【実践】実際にVtuberを見てみた

以下、見たVtuberと動画リンクである。

なお、動画は1.2~1.5倍速を基本とし、リングフィットアドベンチャーをやりながら見ているものとする(だらだら見てみたが苦痛でしかなかったため)。

 

①渋谷ハジメにじさんじ

www.youtube.com

感想

・不快感はないし、面白かったが、Vである必要性を感じなかった。他にもいくつか動画を見たが、割と楽しんで見れそうな動画が多い印象だった。中の人は賢そうだし、好印象ですらある。比較的落ち着いている点が大きいのかもしれない。でもVである必要性を感じなかった(2回目)。ビジュアルが好きという訳でもないので。Vでなく、ニコニコの実況者として出会えば好きになっていた可能性もある。

 

②黛 灰(にじさんじ

www.youtube.com

www.youtube.com

www.youtube.com

※全部10分くらいで切りました。すみません。

感想  

悪くはないが良くもない。この人自体にまったく不快感はないのだが、この人に群がっているコメント、オタクのキモさが許容量を超えたために視聴をやめてしまった。グルメスパイザー選手権は、流石に共感性羞恥がとんでもないことになってしまった。見るべき動画を間違えた感がある。

 

③リゼアン(にじさんじ

www.youtube.com

感想

正直見ていてかわいいと思った(照)。キャラも声も好みである。アンの声が見た目と合っていない気もするが、それは自分の感性の問題かもしれない。リゼはいかにもオタクくんが好きそうな見た目をしているので辛い。自分はオタクくんなので好きになってしまう。動画自体は楽しく見れたが、やはり百合という観点から見るとnmmn感が強く、not for me という感じである。

 

また、ここらからホロライブを見る必要性も感じ、ホロライブにハマっている友人にお勧めを聞いて以下のものを教えてもらった。

④宝鐘マリン・潤羽るしあ(ホロライブ)

www.youtube.com

www.youtube.com

 

感想

正直、マリンが一番好きかもしれん。声が一番キャラとしっくり合っている。面白いしかわいい。詳しくは調べていないのだが、動画が始まるまでの宣伝?パートを見るに、曲にPVにグッズにと、メディア展開がすさまじいことになっている。ホロライブがどういうものか知らなかったが、かなりデカいコンテンツらしい。でもオタクが過去イチにキモくて泣いてしまった。

 

⑤兎田ぺこら(ホロライブ)

www.youtube.com

感想

マザー2という大好きなゲームの実況ということで、権利関係はクリアしているのか不思議でならなかったが視聴。1時間くらいで途中切り。太眉、声、顔とすべてが腹立たしい。一番癪に障るキャラだった。ここまでキャラにいらだちを覚えたことはそうそう無い。腹立つ顔ランキング堂々の1位である。友人に相談したら「そこまでか?」と困惑されたが、ぺこらが調子に乗っているのはデフォで、痛い目に遭っているのを見て「ざまぁ」と楽しむものらしい。悪趣味すぎないか。こちらのオタクもなかなかにキツかった。ぺこらの視聴者は、なろうで「もう遅い」「幼なじみざまあ」系を読んでそうという新たな偏見が生まれることになった。偏見を増やしてどうする。

 

⑥叶(にじさんじ

www.youtube.com

感想

桃鉄をやりながら見た。最後まで見てもキャラが全くわからなかったし、顔と名前が一致することはなかったが、自分がひとりで桃鉄をする良いBGMにはなった。現実は虚無なのに、あたかもみんなと桃鉄をしているかのような賑わいが生まれたからだ。感謝はしているが、マジで垂れ流していただけなので全く感想がない。

 

○【まさかの】ラジオも聞いてみた

・ホロライブ presents Vのすこんなオタ活なんだワ!

響 - HiBiKi Radio Station

感想

作業をする際には、よくコンテンツ系ラジオを聞いているのだが、そこにVのラジオがあるのを見つけた。たまたま好印象だったマリンのラジオだったので聞いてみたのだが、面白かった。あと、やはりテンションが安定しているというか、精神が成熟しているというか、多分この人は「やらかさない」なという安心感がある。喋りもうまいし。それから、もう一人のふぶきの動画をみたことはないのだが、興味はあるし嫌悪感は一切ないし、むしろオタクとして信頼できることがわかった。ただ、自分はようつべを見る習慣がないため、ふぶきの動画をいつ見れるのかはわからない。ラジオは今後も聞く可能性がある。

 

○【まとめ】Vtuberへの印象の変化と今後の関わり方

Vを毛嫌いしていた自分だが、それなりに動画を見た結果、腹が立つVはぺこらだけで、他のVにはまったく嫌悪感を抱かないことがわかった。むしろ好印象であり、かわいいなとも思う。「一番気持ち悪いのは、Vに群がっているオタク」というのは視聴前と変わらない気持ちである。また、思った通り、Vの百合(営業)は依然としてキツいものがあった。創作をするほどの熱意をもらうこともなさそうだと思う。

発見だったのは、音声のみ(作業用BGMやラジオ)なら、オタクのキモいコメントも目に入らないし、楽しく見る(というより聞く?)ことができるという点である。わざわざキャラクターという外見を用意して行っている配信で、外を見ずに声だけを聞くというのは申し訳ないような面白いような気がするが、あくまで声だけ聞いていても、自分の脳は「なかの人」ではなくキャラとして音声を認識しているように思う。

というわけで、Vの動画を見ることへの抵抗感はめちゃくちゃ薄れた。が、進んで観ようとは思わない(動画一本当たりの時間めちゃ長いし)。

まあ、今回の記事の執筆でどれくらいVへの抵抗感に変化があったかというと、「Vを観ろ」と言われて、

「え!?1万円くれても嫌なんですけれど」というのがこれまでで、

「まあいいけど100円くらいは欲しい」というのが今の気持ちである。

 いずれにせよ、この9900円差は、大きな一歩であることに違いない。

 

ねぎしその偏見なくそう委員会、第1回の議題は「Vtuber」でした。

第2回の議題は「キャラ崩壊させるタイプのss」です。

お楽しみに。