観ました。ラーメンズの演劇(コントなのか?)がすごいというのはよく聞いていたのだけれど、実物を観たことがなかったので、この機会に見れてよかった。
感想としては、とにかく言語遊びがうまい。演技もすごい。
以下、それぞれのコント(演目?)の感想
※なお、後の感想のために自分で勝手にタイトルをつけたのだが、最後にコントの正式タイトルがまとめて表示されたことで、こちらとしては何らかの問題の答え合わせをしているようで面白かった。折角なのでどちらも掲載したいと想います。
①個人的タイトル「糸電話」 正式「時間電話」
ただの糸電話かと思えば、過去と未来に繋がっていたという話。演技が非常にうまかった。片桐仁すごい。ネタとして笑えるかと言うと微妙。
②個人的タイトル「心理ゲーム」 正式「心理テスト」
個人的にかなり好きだった。話の展開やテンポがすごく気持ちよく、楽しく見れるしネタも面白いしで最高でした。ここで一気にラーメンズの世界に引き込まれた。
③個人的タイトル「中華料理、一年中戦っているサムライ、釣りのあいうえお」 正式「ドラマチックカウント」
これめちゃくちゃ感動しました。自分がタイトルとして書いたように、3本のコントでひとつになっているのだけれど、これらはすべて「カウント」によって成立するコントになっている。簡単に言えば明らかに怪しい伏線を張って、あとあとから回収するつもりなんだろうなあというのが丸わかりなんだけれど、それにしても巧すぎる。時に一番最後の「釣りのあいうえお(ねぎしそ命名)」は圧倒的なクオリティで笑いが止まらなかった。すごすぎて逆に笑えるという体験がしたければ、是非このコントを観ていただければと思います。
④個人的タイトル「インタビュー」 正式「インタビュー」
これも好きなんだよな~。小林賢太郎の演技も好きなんだけれど、とにかく片桐仁が纏う狂気が半端ない。狂った人間のネタというのは、どうしてこんなにも面白いのだろうか。声に出して笑ったのはこのネタだけな気がする。これで笑わない人がいたら教えて欲しいレベルに面白い。ただ、最後のCMソング収録のカットは個人的に不要だと想う。
⑤個人的タイトル「裏表のない男」 正式「心の中の男」
面白いのだけれど、普通。てっきり背後の男は(一箇の人間として)実在すると思っていたので、ああ、なるほどと。
⑥個人的タイトル「高橋」 正式「高橋」
いまいち。
⑦個人的タイトル「ななめの日」 正式「斜めの日」
これすごく好き。どこまで演技なのかが分からないという恐ろしさもあるのだけれど、何よりも「斜めの日」という特異的な設定が非常に演劇チックで良かった。それに負けないくらい片桐仁の狂気が光っていたので、お気に入りの一作となった。人間が狂っている作品が好きなのかもしれない。お笑いコンビだと天竺鼠とか好きだしな……。
まあまあ面白い。昔懐かしおもしろフラッシュ倉庫の香り。
⑨個人的タイトル「椿」 正式「悪魔が来たりてなんかいう」
クソ微妙。これで終わるのかよ~と想った。あと、こればかりは作品タイトルは「椿」だと想った(コント中のヒロインの名前が椿なのだ)のに、全然違くて萎えた。
まとめ
それなりに当たり外れはあるものの、全体を通して面白かったし、なにより「ラーメンズ」の世界に人を引き込むのがめちゃくちゃ巧いなという印象。楽しかったです。次は何を見ようかな。