いままで映画の視聴履歴しか残していなかったわけだが、ふと先日ブログを見返していて、なんとも味気ないものだなと思った。引っ越して2日目の部屋の空気のように、あまりに殺風景で生活感がない。たまにバズを意識したようなあからさまな記事があるのもいやらしく、思わず眉を顰めてしまう。
というわけで、もっと雑多に散らかすためにも、7月からはブログらしく日記をつけることにした。むしろそれが正しいブログの在り方ではないか。この雑多にまみれた状態がブログの良さではあるまいか。
毎日書くことがなくても無理矢理ひねり出す、たまに過去の記憶のなぞる、そういうところにブログの醍醐味がある。いままで全く続いたことがないけれど。
今日（7/1）は大学に6年通い最終的に退学した友人を祝うために（ただ肉と酒が飲みたいがために）焼き肉屋「焼肉功太郎」に行った。
90分食べ飲み2500円という値段で牛肉もラムも食え、あまり見かけないマリブカクテルが飲み放題で飲めるという最高のお店。ここを越える店にで出会ったことがないので、最近は肉と言えばずっとこの店である。
退学祝いに焼き肉？となるかもしれないが、退学は祝うべきものであると、少なくとも自分は考えている。
自分が社会不適合ということもあり、スタンド使いが引かれ合うように、今まで知り合った人には社会不適合な人間が多い。
入学してすぐにインフルエンザにかかり、暇なのでモンハンを始めたところ、どハマりして24時間モンハンをするようになり、前後期あわせて1単位しかとれずにある日失踪、2週間後に保護され退学した同期。大学の購買でタコ・イカの図鑑を見ながら「むひひひひ！射精する！」と叫び、飛び跳ねては興奮する幸せな日々を送っていたにも関わらず、ラボの教授と対立して退学した同期。幼い風貌をしており、かなり俗世に疎そうだったのが良くなかったのか、研究室でうまく行かずに退学し、現在は某宗派に傾倒してナンパ系youtuberとして活躍している同期。
などなど、あげればキリがないが（本当に）、割と親しくしていた人間のほとんどがいわゆる「レール」を踏み外しており、思い返せば自分が中高生のときの友人たちも、よく引きこもったり不登校になっていた覚えがある。自分は本当に他人に自発的に連絡を取ることがなく、かつての親友も今や「ただの知り合い」にまで関係性が薄まっているだろうことに涙を禁じ得ないのだが、彼らは今はどうしているのか気に掛かる。連絡はしないのだけれど。
で、話を少し戻すと、とにもかくにも昔からこんなだったので、道を踏み外すことに抵抗感がなく、退学には「いいね！」と気軽にハートマークを押せる精神でいる。一番の問題は自分の身の上で、留年も浪人も休学もしておらず、何もかもストレートで今まで来てしまったことに「潔癖の壁」がある。要するに、端から見れば自分は（年齢的に）順風満帆なのだから、他人の退学や留年に「いいね」は嫌味だろうという壁なのだが、こればかりは他人がどう思われようが仕方ない。ただ、自分は心底「いいね」と思っている。本当に。
実際、これまで何度もモラトリアムを伸ばしたいと思っていたのだが、期末テストの回答を白紙で出しても単位が出たり、必修のレポートを白紙で出し続け、ひとりだけ再々再々提出になってもなんやかんやで最後には完成させてしまったり、そもそも根が真面目なため大学には毎日通ってしまっていたので、出席点と教授の裁量で単位が出てしまった。ならば休学はとなると、なかなかタイミングを掴めず、「自殺したいけど死ぬのは怖いから死ねない」精神になってしまい、結局できないまま今に至る。
何もかも、入学した学科があまりに緩すぎたことによる弊害なのだが、自分のクソ真面目も進級に拍車を掛けている。留年した友人や退学した友人は、みんな大学に行くのをサボっており、そもそも出席しないという大前提が違う。ここに自分との「壁」がある。越えられない大きな「壁」。
そういうわけで、自分にとっては大きな壁を乗り越えた人たちに、心の底から「いいね」と思っている。別に今の時代、学歴がどうとか言えるものではないのだ。昔とは違い、日本全体に大学が溢れている。エリートの代名詞だった大卒は、昨今では普通自動車運転免許（AT限定）くらいのノリで獲得できるし、学歴ランキングとかいう「僕が勧める最強アニメランキング50選」並みにクソなものは全く役に立たない。第1位のルルーシュは万人受けするものでもないし、ランキング外の「にゃんこい！」とか「灰羽連盟」の方が面白いなんてことはざらにある。
みんなが面白いというから、無理にルルーシュの面白さを探し続けるのではなく、「にゃんこい！！」を待ち続ける方が、ずっと良い人生になると思う。そういった生き方なんですよね、今の時代に必要なのは。
それはそれとして、自分にはルルーシュの面白さがまったくわからないんだよね。何が面白いんだろう、あのアニメ。
