新薬史観

地雷カプお断り

出張して呑む酒は美味い『ぬくもり酒場ほていちゃん』『串焼BISTRO 福みみ』『龍記』

ブログ読者の皆様

いつもお世話になっております。ねぎしそです。

久しぶりの更新です。

社会人をやっていると挨拶の初手が「お疲れ様です」になるのが面白いですよね(俺だけ?)。この前の休日、一緒にご飯を食べに行った先輩に、挨拶として「お疲れ様です」を声かけしたところ「お前もついに社会人になったな」と返されました。何が?という気持ちではありますが、その人のなかで社会人になれたのなら良かったです。

どうでもいい話

今週、東京の方に用事があったので出張しました。正直出張っていうのはケチな人間にとって本当に有り難いもので、テキトーに移動するだけで宿代も出るし交通費も出るし、何より「日当」が出る。これが本当に嬉しい。

というのも、自分はこれまで東京に住んだことがなく、大学は「北に行け!カード」を使って行けそうで行けないようなところに通っていたので、オタク=イベントの際には飛行機に乗りまくっていました。もちろん飛行機に乗ってライブに参加するだけで大学から日当が出る訳もなく、一生懸命貯めたバイト代が往復2万円程度の交通費*1と宿泊費*2と現地滞在費と酒代とチケット代であり得ないくらいの出費になるので、「遠征=超出費」のイメージが頭から離れませんでした。

それが出張になると、交通費は全部会社の負担だし、それどころか日当が出てプラスになる。「出張(遠征)=収入」の構図が出来上がるわけですね。これは地方民にとって割と大きな価値観の転換で、何がヤバいのかと言うと出張以外で東京に行きたく無くなるわけです。超出費のライブイベントにも重い腰が上がらなくなるわけで、もう一年以上ライブに参加していない気がする。直近で行くべきだったのは「QU4RTZ」のユニットライブっぽくて、自分はユニットにそこまで魅力を感じないのでスルーしていたのだけれど、近江彼方がソロ曲を大解放した事実と、その現地に自分がいなかったという事実との間に、なんとかうまい言い訳を生み出さない限りは一生悩み続ける気がするし、ずっと言い訳できない気がする。

 

出張に話を戻すと、とにもかくにも自分にとってはお金が貰えて素晴らしいものなんだけれど、それをさらに素晴らしくするべく知り合いと酒を呑もうと試みたわけで、今からその酒の話をします。

 

1日目『ぬくもり酒場ほていちゃん』

この日は前日入りで、なんやかんやあって東京についたのが夜遅くだった。こんな時間に呑んでくれる人なんて居るわけないよなと思いながらも、ダメ元で「東京に来たとき呑みましょうよ」と声を掛けてくれた知り合いに「今日のこの時間から呑めますか」と送ったところ、快諾してもらえて助かりました。

紹介してもらったのは上野駅『ぬくもり酒場 ほていちゃん』。

この店はかなり良くて、どういう繋がりがあるのか、あまり上野と関係がなさそうな水戸(明利酒造)の酒「副将軍」と「水府自慢」がオススメとして入っている。安いけれどちゃんと美味しいのが有り難い。東京の下町になくてはならないバイスサワーも良かったし、なによりこの「プレーンサワー」が良かった。

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プレーンサワーとは、まあ文字通りプレーンサワーであり、そこに酒と炭酸以外の存在を許さない。妥協のない「酒」が胃に流し込まれ、脳内にダイレクトアタックする快感は堪らない。風邪薬より頭痛に効きそうでよかった。

料理もたいへん美味しゅうございました。

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きのこの天ぷらとゲソの天ぷら盛り合わせ。
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これは全然聞いたこともなかったのだけれど、「マグロ梅水晶」というものらしい。美味しくて良かった。
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これはナマズのフライ。実は自分はナマズをペットとして飼っていたことがあるのですが、その話をすると「(食べるの)辞めましょう」と言ってくれて、でもやっぱり食べたいので注文しました。ジューシーで美味しかったです。

ちなみにこのブログを書いている今朝のことなのですが、ナマズを川で見つける夢を見ました。でもそれは自分が飼っていた色と全然違って青くて、冷たい川のなかでは黒く鈍く光っているのを眺めて、このままにしておこうかなと思ったのですが、やっぱりペットにしたかったので捕まえました。容器を探している間に目が覚めて哀しかったです。

あと写真にないけれど、牛煮込みとレモンサワーと看板に書いているだけあってそこらへんもめちゃウマでした。

それにしても、やっぱ美味い酒と飯があると話が弾みますね。特に最近何をやっているのか全くわからない人だったので、近況を聞かせてもらえて良かったです。ずっと前に渡したキャシー・アッカー『血みどろ贓物ハイスクール』の代わりに赤染晶子乙女の密告』を譲り受けましたし、本の出会いもあって良かったです。やっぱりこの面白さは性癖みたいなところがあるので、自分は本読みに本を渡したり譲り受けたりする文化をこれからも続けて行こうと思いました*3

ということで、お付き合いしてくださった某人に感謝。また飲みに行かせてもらえると有り難いです(今度は自分が奢ります)。

 

2日目『串焼BISTRO 福みみ』

何が良いかって上司の奢りということですよね。結構良い店のようで、「なんかこの串うまいっスねえ!いつも食べてる串と大違いッス!」とへこへこしながら食べている(本当に炭の香りや焦げ加減が絶妙なので嘘ではない)と「そりゃあ、串焼きの店じゃこの辺りで一番高いからなあ」と言われて「確かに」と思いました。なんか串一本350円くらいして、これは自分が一人で飲むときの串の値段120円付近の約3倍の価格になるわけですが、まあそれくらいの価値はあるかもしれんねと思いながら食ってました(上司の金なので何も気にせず食えて良かった)。そんでもって上司は明らかにねぎしそが大量の酒と飯を食うことを期待していて、自分はその期待に応えるべくバクバク飲み食いをしたわけですが、この食いっぷりと飲みっぷりを目の前にしてまた誘ってくれるかはわからないので、自分が正しいアクションをしたのかはわからない。もう少し謙虚に行くべきだったか?

あとメニューにあるオニオンフライが非常に良くて、ビジュアルが蓮の花みたいになった玉ねぎがカリッと揚げられていたのが面白くて良かった。本当は写真をパシャパシャやりたかったんだけれど流石に上司との酒の席でカメラオタクになる訳にはいかないので我慢しました。

呑んだ酒は秋田の酒こまちが原料米になった「新政エクリュ」なんですけれど、ワイングラスに入ってきてビビりました。自分は何も知らないけれど「ワイングラスで呑むと口の中に空気が入りやすくなってお酒の風味を感じやすくなるらしいですよ」と適当蘊蓄をたれ込んだところ、「お酒をよく知っているねえ!」と褒められたので多分グッドコミュニケーションいけました。

ちなみに新政のHPを覗いてみると、なんかページの文字が反転していてウケました。デザインとしてかっこいいけど読みづらい。なんか商品画像も反転しているし、故意ではなくミスな気もするのですが、黒地背景に金色の高級感溢れるサイトでこれをやられると故意かどうかの見極めも難しく、面白い。

www.aramasa.jp

 

3日目『龍記』

最後の日は大学同期と呑ませていただきました。出張先から帰る際は定時より早めに切り上げてもいいそうなので「俺は定時より早く帰れるけれど、君達は?笑」と参加者を煽ったものの、普通にミーティングが延びに延びて定時退勤すら出来ず、自分の到着が一番遅かったのが恥ずかしかったです。あと、一人が「中華がいい」と言い出して、自分は「昼に中華食ったんだけど」と牽制したものの、自分が遅れている間に中華に決まっていたのが良かったです。思いやりが無い。

ここは中華料理店で、食べ飲み放題3680円(税込)という大変ありがたい価格設定になっています。この価格なら生じゃなく、瓶ビールなのもやむなし。料理はそこそこ美味しく、見た目も綺麗で良かった。
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美味しそうだし、実際に美味しい。メニューもすんごい豊富です。

特に良かったのは小籠包や水餃子で、台湾で食べたものに限りなく近い肉汁を楽しめてよかったです。あとジンギスカンのスパイス炒めも良くて、サイゼリヤのラムの串焼きについている旨いスパイスと全く同じもの(名前を知らない)で炒められており、美味でした。

今月末は実費で東京に行くかも~と溢すとじゃあ土曜日は朝から呑もうよ、という話になり、金曜日に午後休を取ってまた東京前日入りしようかなあとか思っています。

 

まとめ

他人と呑む酒は美味しい(上司でも可)。

独りでちびちび酒を飲む時間も絶対に必要なんですけれど、割合としては5%くらいで良くて、残りの95%は他人との飲みに時間を使いたいなあ、というのが現状の気持ちです。元から独りの時間が好きな人間ではあるのだけれど、半年くらい独りで過ごしてみると案外他人との会話も欲しくなる。地元に友人はいなくても、幸いにも東京にはネットや大学の知り合いが多いので、またぼちぼち酒飲みに誘わせていただきたいなあと思いました。

それでは引き続きどうぞよろしくお願いいたします。

ねぎしそ

 

*1:もっぱらLCCでも現地での移動とか含めてなんやかんやでこの価格になる

*2:実は友人の家や野宿を繰り返していたのでほぼ無銭だった

*3:自分は本を話題にする人と会うときに、最近読んだ本を適当に持って行く習性があります。お返しは期待していないのですが、なんか貰えたらラッキー程度の精神でやってます