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虹ヶ咲学園スクールアイドル同好会 第7話感想

続いて第7話ですが……もうね、何も言うことないですよ。Butterfly聞いて吐くほど泣いた。これはマジの話です。

 

 

近江彼方・近江遥というキャラについて 

で、自分の感想というか、いっつも感想と言いながら何を書いているのか自分でもよく分かっていないんですが、キャラ解釈もどきを書いていると認識しているので、それに関してはもう今回はこれでいいかなと。

 

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はい、すみません、この前書いた拙作貼ります。さっきも漫画貼ったけど今度は小説です。だってしょうがないじゃん、もう書きたいことは書いているし。いやマジで。

ちなみに「読め」というわけではなく、これは「俺はキャラ解釈もどきの作業をサボっていませんよ」というアピールです。俺はちゃんとしている、サボっていません。上のやつだって1万字以上ありますからね。むしろいつもよりめちゃくちゃ時間を掛けている。偉すぎる。

 

スクールアイドルの方向性について

で、いきなりスキップしてこの話題ですね。

スクールアイドルとは何か、同好会とは何か、というよりかは、この回では近江姉妹の関係性に尺が割かれていたなという印象。彼方に関しては、「本当の自分」を出すというアクションはなくて、なぜなら常に「遥ちゃんかわいい」という本当の自分をさらけ出しているからなんです。本当は遥ちゃんをめちゃくちゃお世話したいし、ずっと守って上げたい。彼方はアニメで限界苦学生になりましたけれど、本人は全然その自覚がなくて、遥のために「当然な」ことだと思っている。仕方なく、とかじゃないんです。本気で「お姉ちゃんだから頑張らないと」と信じている。

でも、それを遥は望んでいなくて、遥も同じ気持ちで彼方のことを見ている。それは遥がもう庇護される存在ではなく、自立した存在だと認めることで、これって彼方の「本当の自分」に「嘘をつく」とも言えるんですよね。だって、本当は遥ちゃんのことをめちゃくちゃお世話したいんだから。

でも、遥がそれに反抗した以上、彼方も何らかのアクションをしなくちゃならない。遥のお世話が(多少は)出来なくなるという事実は受け入れるにしても、遥がスクールアイドルをやめるのは止めなくてはいけない。

その解法のアドバイスを教えてくれたのが同好会のメンバーで、彼方に気付きを与える存在になっている。「遥のお世話をしたい」という願いは、かたちを変えて「自分を犠牲にしてでも遥を大切にしたい」になり、そこにある自己犠牲の精神こそが問題であると知ることで、「彼方の大切なものである『近江遥』と、遥の大切なものである『近江彼方』の両方を守らなければならない」のだと気付くようになる。

どうすればいいのか、というのは、お姉ちゃんの圧倒的パフォーマンスでものを言わすんですよね。そこは力業なのかと笑ったが、とにかく、彼方が遥の自立・対等な立場であることを認めることで、これまでの「本当の自分」とは離れることになる。

最高の神曲であるButterflyもですが、歌詞の内容は、ふたりで手を取り合って夢を掴もうということになっているんだけれど、個人的には、今まで彼方が抱いていた幻想からの羽化というか、遥への依存からの旅立ちという印象もある。

彼方本人が本来望んでいたかたちではないのだけれど、同好会の存在が、それぞれのキャラにとって再び大切な場所になり始め、外部のキャラ(遥ちゃん)から見ても、すごく良さそうな環境に見えた――という点が、同好会としての進捗でしょうか。

 

でも、遥ちゃんがもしも同好会に来なかったら、彼方ちゃんは永遠にこの過酷な学生生活をすることになったわけで、それにはきっと同好会メンバーは気付かないんですよね。なぜなら、個人が問題だと認識していない問題に、同好会は立ち入らないから。疲労による睡眠を「彼方さんはお昼寝が好きなんです」で片付けてしまうのは、割とヤバいところがあるので、令和の理想ともされる関係性を提示していたように(個人的に)思っていた同好会だけれど、案外マズイところもあるのかもしれない。しずくみたいに、あくまで内面で葛藤し続け、外面に自分の問題を浮かべないメンバーには、同好会みんなが、璃奈の時のように手を差し伸べることはない。

今後の健全な運営を考えると、その「自覚のない問題(彼方)/問題を問題とさせないこと(しずく)」に気付くべき人間がやはり必要に思うわけで、自分はやっぱり、この役目は外部の人間である侑がするべきだと思うんだけれど(同好会の絆の定義上、踏み込めるのは外部の人間しかいないから)、7話は外部の人間である遥ちゃんがいたからそれで良かったものの、8話は何故かかすみが踏み込んでいましたよね。あそこでかなり違和感を覚えたんですが、まあこの記事は7話の記事なので、それについては次の記事で書こうと思います。

 

今回は以上。さっくり終わったね。