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【旅行1日目 大阪→金沢→上越】金沢21世紀美術館、兼六園に行く

negishiso.hatenablog.com

この前書いた旅行をやる時が来た。正しくは現在進行形で「している」と言う。つまりこの記事は旅行4日目の本日、電車に揺られながら書いているのだが、これまでかなりタイトなスケジュールを組んでおり、空き時間にはプリコネのクラバトをやらねばならず、さらにそこから落ち着いてブログを書く余裕があるかといえば、少なくとも自分になかった。マルチタスク処理能力が欲しいな~。

さて、実家住みの自分が黙って一週間近く消えるわけにもいかないので「モラトリアムの最後に東北に行く」と伝えたのだが、両親はあまりいい顔をしなかった。みなさんご存じの通り、某コロナで宮城が結構アレだからである。単刀直入に「やめろ」と言われた。

「東北に行くな。行くなら中国地方にしろ」

これに対し自分は断固として「嫌です」を貫いた訳だが、確かに下のサイト見ると宮城だけがヤバいことがわかる。あの人口密度で他の県と桁が二つ違うんですよね。
www3.nhk.or.jp

そんでもって、結局この数字って、いま自分の目に届いている太陽の光が8分20秒前のものであるかのように*1時差があって、コロナと人間との時差は2週間あるんですよね。なのでいま観ているこの数字は2週間前のものだと考えたほうが良くて、旅行している「今」はさらに拡大しているんじゃなかろうかと。一桁代ならいいけれど、ここまで来ると流石にもうアレですよね~。親の言い分は確かに正しい。

とはいえ、宮城のためだけに他の県に行かないというのはあまりに短絡的である。今回の旅行は二郎の仙台店に行くためのものでもあったのだが、そこを削ればなんとかなるという旨を説明したところ、まあそれならということで落ち着いた。

 

というわけで、上の記事の旅程を急遽変更し(あと引越しのあれこれで日数も1日減らされ)改めて旅をすることになりました。

以下最終決定版。

 

Negishiso Final Tour 2021「最後に東北に行きたかった」開催要項

【旅程】

2021年3月26〜31日

Day1 大阪→金沢(21世紀美術館兼六園)→上越妙高

Day2 直江津→新潟(ラーメン二郎新潟店・酒)→酒田→秋田

Day3 秋田→青森(県立美術館)→十和田(十和田新美術館)→八戸

Day4 八戸→新花巻(宮沢賢治記念館など)

Day5 新花巻→東京(人いない所で暇つぶし)

Day6 東京→大阪

 

【交通手段】

基本は青春18きっぷ(安く旅行したいので)

JRが走ってないところは新幹線(金沢から新潟、八戸から新花巻など)を利用した。

 

【感染対策】

常にマスク

人混みを避ける

大人数での会食はしない

以上、完璧。

 

では早速1日目……

起床!!!(AM4:00)(ウマ娘理事長)

この時点で何かがおかしいのだが、自分は基本起床時間が3:00〜5:00みたいな狂気の概日リズムを有しているので問題ない。青春18きっぷを手にするものは基本的に始発で動かねばならないのだ。

3時間ほど電車を乗り継ぎ福井に到着。

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銅像までちゃんと感染対策していて偉い。お前はコロナと違って太古のよくわからん感染症持ってそうだからな……。旧型ならぬ零式コロナとか持ってそう。

ちなみにここで電車が動物と衝突したらしく、ややダイヤに乱れ。動物と電車がぶつかるのは北海道だけだと思ってたな。あっちは2〜3日に1回は電車と鹿が衝突しとる。
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さらに電車に揺られること2時間、ついに金沢駅着。駅がすんごいかっこいいんだわ。足払いしたら転びそうな頭のデカさは東京ビックサイトを思わせるよね。コミケに来たと錯覚してしまうな〜。

尤も、周りにいるのは家族とカップルばかりでコミケにいる人種とは一切被らないのですが……。

 

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さて、実は金沢には実家に帰省していた大学のラボ同期がいたので、カレーの店に連れて行ってもらった。上図参照。

チャンピオンカレーなるもので、ゴーゴーカレーと並ぶ金沢の有名カレーらしい。ドロっとしたルーは何をベースにしているのだろうか。りんごやはちみつ、玉ねぎあたりの甘いベースではない気がする。強いスパイスの香りもしないが、カレーのコクと旨味が凝縮されており、かなり面白い味になっていた。これがシャキシャキのキャベツや豚がしっかり詰まったカリカリのカツと合わさるのだ。美味しくないわけがない。サイコーに美味かった。

同期とはカレーを食うだけ食って別れました。マジで30分会っただけだった。あばよ。


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ちなみに帰り道には自らのデブ加減に泣きつつ、のどぐろコロッケが気になり購入。確かに味はのどぐろである。だからといってなんということはないので、のどぐろは素直に煮たり焼いたりして食った方がよろしい。

 

さて、金沢周遊パス600円を購入していたので、コロッケを食いすぐにお目当ての21世紀美術館に向かう。もう私、このためだけに金沢来ておりますので……。

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エッ。

……なんか、めっちゃ市街地にあるのな。てか建物が低い。もっとタージマハルみたく、権力を誇示して調子に乗っている建造物だと思っていた。21世紀を語るわりには、サイバーパンクらしさがないではないか!(21世紀はサイバーパンクの代名詞ではない)。

平べったいんだよな〜。

 

建物内部の展示内容については、ほぼ全てが写真撮影禁止だった。

以下、気になった展示内容を簡単にまとめる。

まずは常設展。

オラファー・エリアソン「カラー・アクティヴィティ・ハウス」

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これは建物外部にあるものだし写真撮影しても大丈夫でしょう、多分。

中に入るとわかるが、赤、青、緑、黄色というようにフィルムの壁が視界を色付ける。フィルムの色は重なるように作られているので、視界にさまざまなフィルターをかけることができるのだ。まあまあおもしろいが、カップルだらけでイライラしたので評価はバツです(嘘です)。

 

レアンドロ・エルリッヒ「スイミング・プール
21世紀美術館といえばアレ、のアレです。プールの中に入ったりそれを眺めたりするやつ。写真なし。なぜなら写真を撮らずに動画を撮ってしまったので、この記事に貼れないのだ。

あーあ。

でもだいたいは想像通りですね。それなりに奇妙な体験ができたので、一見の価値あり。

いや、というか本当にカップルが多い。素人質問で恐縮なのですが、もしかして金沢21世紀美術館ってデートスポットなんでしょうか?もしそうならヤバいだろ。芸術をファッキン性欲の篝火にするな。

 

ちなみに常設展のなかで1番好きだったのはコレです。

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引用元(https://www.kanazawa21.jp

形、色、大きさ、素材、照明、反射、設置位置、鑑賞者の位置を計算し、特異な空間を演出している作品らしい。

実際に現地で見ると、この「黒」の異質さが際立ちます。マジで視覚が闇に持っていかれるから笑いが止まらなくなる。

ちなみにギュスターヴ・クルーべ「世界の起源」に着想を得ていて、計測不能の虚無に世界の起源、生命の連続性を見出しているらしい。なるほど〜。

 

さて、続いてコレクション展に話を進めよう。

この時期に行われていたのは「コレクション展 スケールス」というもの。こちらは常設展ではなく5月9日までの期間限定の展示である。

こっちはスケール(規模)に注目した展示で、これがまためちゃくちゃ面白かった!

残念ながら全て撮影禁止で写真はないのだけれど、1番良かったのは間違いなくこれ。

 

ス・ドホ「階段」

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引用元(https://www.kanazawa21.jp

これは折り畳んで持ち運び、組み立てることができる「ファブリックアーキテクチャー」の一種らしいんだが、ナイロンの布で作られているので、馴染みのある空間だが踏み入れることができない仮設の空間を演出しているらしい。

いや、すごくない?

これはマジで感動してしまった。記憶のなかの空間を現実に「踏めない階段」という形で演出することができるんだって……天才かよ。見た時はびっくりしたなあ。

 

他にも、

ヴラディミール・ズビニオヴスキー「石の精神」

イザ・ゲンツケン「ベルリンのための新建築」

ギジェルモ・クイッカ「百科全書」

あたりは面白かった。

特に石の精霊は発想の勝利という感じ。

 

ちなみに、アペルト13、高橋治希「園林」も半端なく良かった。これは上に貼ったリンクから飛んで見てほしいのだけれど、間近で見ると本当にすごいです。陶器で構成された園林、生物や生態系とか、さまざまなものが一体化して冷たい静物と化しているのが美しすぎて発狂しそうになった。天才の作品。


いや、来て良かったわ金沢21世紀美術館……。

すっかり満足してしまって、さて帰ろ〜とバスに乗ろうとしたところで、館内のどこかで周遊パスを落としたことに気がつく。

いや、600円したんですけど。

まだ200円しか乗っていないんですけど。

泣きながら徒歩で兼六園に向かった。

ちなみに21世紀美術館からクソ近いので徒歩で来れます。
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普通の庭。おもんねー。

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加賀棒茶と団子。ふつう。
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なんというか、普通にデカい庭だわ。これに入園料払いたくね〜。払ったけど。

 

腹が立ったのでダッシュで(徒歩で)酒を飲みに行きました。

が、これについては酒タグに纏めたい(酒に興味ある人に必要な情報だけを与えたい)ので記事分けました。

negishiso.hatenablog.com

 

ちなみにこの後、新幹線に乗って上越妙高までワープしてホテルに泊まりました。 

2日目に続く。

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*1:太陽から地球までの距離は光で8分20秒かかるからです