新薬史観

地雷カプお断り

【八戸の居酒屋】らぷらざ亭(せんべい汁)

negishiso.hatenablog.com

 

この日の晩ご飯の話。

どこで飯を食おうかと思ってうろちょろしてたんですけれど、ちょうど本八戸のホテルの近くに「八戸屋台村みろく横町」という飲み屋街があることが発覚。札幌でいう「すすきの」みたいなものですね。

そこまで歩いてみると……。

f:id:negishiso:20210331085208j:image

すごい!ガチで屋台通りだ。この通りがあと3回くらい繰り返される構成になっている。店の中の様子がギリギリ見えるだろうか。この日はやや雨が降っていたのだが、客足が伸びており、ひとつひとつの屋台におっさんやらおねえさんやらがギュウギュウに詰まっていて余所者が入る場所がなかった。

コミュ障なので「すでに楽しい空間」ができあがっている場に入りたくはない人間である。さびれた屋台でもあったらいいなあと一店舗ごとに中の様子を確認してみたのだけれど、まあどの屋台もほぼ満席で身内間の強いこと。

屋台、めちゃ魅力的なんだけれどなあ。旅で後悔はしないように決めていたが、屋台という「逃げられない」空間でヘマをやらかした時のダメージを考えるとあまり気が進まなかった(あと青森の数字はまだ低かったけれど、某コロナを警戒していたというのもある)。

 

というわけで屋台村を通り抜け、他の店を探すことに。

そこで見つけたのがこの店、「らぷらざ亭」。
f:id:negishiso:20210331085200j:image

いかにも僕が好きそうな店だ。


f:id:negishiso:20210331085211j:image

入店即「桃川 にごり酒」を注文。お通しで美味そうなのが出てきた。

メニューを眺めてみると「あれ?なんか全体的に高いな」という印象。

それもそのはず、この店は(やや)高級居酒屋にランク付けされている良いところだった。予算5000円……まあいいか。お金に関しては今回気にしないので(青春18切符で節約している人間の言うことではない)。

というわけでドシドシ注文したが、なんとなく5000円になるラインで止めることにした。いくらなんでも飲みに5000円以上使うのは精神的にキツいものがある。(自分が気苦労しない)大人数での飲み会ならいくらでも使えるが、ただひとり黙々と食う中で5000円以上使うのはなあ。井之頭五郎なら使えるだろうけれど、自分はまだあそこまで金銭的に余裕があるわけではないのである。

はい。

で、まずはこれ、八戸前沖鯖 1500円。
f:id:negishiso:20210331085204j:image

一切れ300円!なんという贅沢な刺身だ。

おそるおそる鯖を食ったが、高級な鯖の味がしました(小並感)。

まあ真面目に説明するなら、いつも食べている鯖より脂の染みだし方が下品ではないという印象。自分にとって鯖は最高に好きな魚であり、寿司屋でも常に頼むネタである。どのお店に行っても鯖は美味しくて満足する一方、鯖の脂の出方というのは、肉のようなところがある。噛んだり舌で転がすだけで強烈に旨味が出てくると言えば良いだろうか。ところがこの鯖はそうではなく、キンキンに冷たいこともあるのだろうか、脂の広がり方がやや大人しく、組織のなかに収まっているから、噛んではじめて脂がじわじわ広がってくる感じ。旨味の総量は同じなのだが、微妙に脂の染み方が違う気がした。

いや、知らんが。個人の感想です。

 

不思議にんにく揚げ 650円だったかな?
f:id:negishiso:20210331085337j:image

何が不思議なのかはわからないが、にんにくを皮ごとそのまま丁寧に揚げてくれている。これ、めっちゃ美味いです。皮まで食えるかなと思ったが、それは無理だった。結構にんにくの皮は繊維が硬いのだ。

反面、にんにくは非常に柔らかく、濃厚な旨味を楽しむことができた。うれしい。

 

三八つみれのカリカリ南部ボール 950円
f:id:negishiso:20210331085113j:image

これ、めっちゃくちゃ美味しかった!!!!!です!!!!

なんでも何かの賞を取ったこのお店の目玉商品らしいのだが、ひとくち食べた瞬間に全てを納得した。美味いんです、これ。三八ってのは「さば」という風に読むんですけれど、要するに鯖のつみれとせんべい汁のせんべいだろうか?これを一緒にカリカリに揚げたものという説明になる。面白いのが、鯖の旨味がぎゅ~っと中まで詰まっているところで、このボールのすべてに鯖が泳いでいる。ひとくちひとくちが面白くてたまらん。腹持ちも良いし、かなり良い料理だと思った。

 

〆 せんべい汁 600円とか?
f:id:negishiso:20210331085228j:image
f:id:negishiso:20210331085232j:image

せっかく青森にきたので、せんべい汁は頼んでおきたかった。鍋にせんべいを割って入れる、というシンプルな郷土料理ではあるが、実際に口にすると、なかなかどうして美味しいのである。何よりもこのお店の鍋の汁の旨味がすごかった、というのもあるだろうが、シンプルな鍋でここまで満足できたのは久しぶりな気がする。

まあ基本鍋はうまいはずですし、鍋がすきな人はせんべい汁は絶対に好きになると思います。とろとろになったせんべいがこれまたうまいので是非食べて欲しい。家でつくってもいいと思うけれど、あまり居酒屋で見かけないところを見ると、青森県外でせんべいを鍋に入れる行為は罰金対象だったりするのだろうか。もしそうだったらやばいので、青森で食べるのが得策かもしれませんね。

 

以上。たしかこれで5060円の会計だった気がする。まあまあな金額にはなったが、非常に満足した1日となった。

 

→4日目に続く