社会人としての1年を終え、ついに新年度を迎えてしまった。
この1年で「自分」という存在(や置かれた状況)はどのように変わったのかを考えると、以下の通りである。
①田舎に住むことに慣れた
②祖父が死んだ
③ペットのポメラニアンが死んだ
④体重が8kg減った
⑤飲酒の頻度が週に1度になった
⑥三桁万円が貯蓄された
⑦Vtuberを好きになってしまった
⑧作曲のやり方をほんの少しだけ覚えた
⑨周囲の友人が限りなくゼロになった
⑩人間関係に多少興味を持つようになった
等々。
仮に自分というキャラ設定の覚え書きがあるのであれば、上の10項目の更新によって表出するキャラは、更新前と比べてほぼ別人であるような気がする。主に①と⑤と⑦と⑨と⑩において、これらの要素はキャラクターの設定でそれなりに重要視される箇所ではなかろうか。
そうして考えると、1年という期間はひとりの人間を別物にするのに十分な時間なのだと分かる。来年の自分は、今の自分からどれだけ変わるのだろう。
そう考えると、時が過ぎるのもなかなか悪くないように思える。
――というのは嘘で、本当は日々歳を取っていく自分が嫌なのでできれば時間が止まって欲しいです。何者かになりたい若者なので。世界よ、俺を置いて行かないでくれ。
誰か俺を救ってくれ。