※この記事にはネタバレがあります。未視聴の方は十分お気をつけ下さい。
熊切和嘉『#マンホール』(2023)99分、日本
<あらすじ>
勤務先の不動産会社で営業成績ナンバーワンの川村俊介は、社長令嬢との結婚も決まって将来を約束されていた。しかし結婚式の前夜、渋谷で開かれたパーティで酩酊し、帰り道にマンホールの穴に落ちてしまう。深夜、川村は穴の底で目を覚ますが、思うように身動きが取れず、スマホのGPSは誤作動を起こし、警察に助けを求めてもまともに取り合ってもらえない。なんとか連絡が取れた元カノに助けを求めることができたが、自分のいる場所がどこかわからない川村は、「マンホール女」のアカウントをSNS上で立ち上げ、ネット民たちに場所の特定と救出を求めるが……。
あらすじ引用元
映画『パリタクシー』公式サイト|2023年4月7日(金)公開
公式サイト
【総合評価】8.5点(総合12点:全体10点+百合2点)
【作品の立ち位置】
オールタイム・ベスト・コンテンツ(10<x)
ガチで大事にしたい作品(9<x≦10)
積極的推し作品(8<x≦9)
オススメの手札に入る作品(7<x≦8)
まずまずな作品(6<x≦7)
自分からは話をしない作品(5<x≦6)
オススメできない作品(x≦5)
【世界構築】2点 (2点)
映像の8割くらいがマンホールの中の映像というかなり攻めた作品である。日本映画らしいギャグ、空気感などを纏ったところも良く、どのシーンを切り取ってもこの作品であることがわかると思う。
【可読性】1点 (1点)
飽きずに見ることができた。
【構成】2.5点 (2点)
何を食えばこれを思いつけるのか、サラリーマンが結婚式の前日に酔ってマンホールに落ちただけの話をこんな変な地点に着地させることができる手腕が素晴らしかった。序盤は「へー」と思って眺めるだけなのだが、主人公の川村が「そうだ!助かるためにTwitterにアカウントを開設してバズったら助けてもらえるじゃん!」と思いついて「マンホール女」という半値でネカマをしだしてからは一気に風向きが変わっていく。そうはならんだろ。ていうかこいつ、結構な異常者では?と思っていると、そこからどんどん悪のインターネットになっていくのが面白すぎる。製作陣がやりたいことやってて良かったです。
【台詞】0.5点 (1点)
特に響いたものはない。
【主題】1点 (2点)
主題という観点からするとこの作品の内容はスカスカな気がするが、あまり他人のものを奪わない方が良いという話になる。
【キャラ】1.5点 (2点)
登場人物がいい意味でフィクションしており、キャラ立ちしており良かった。狂気もあるので助かる。
加点要素【百合/関係性】0点 (2点)
該当描写なし
【総括】
伏兵である。こういう馬鹿テーマというか、ドタバタ実写日本映画は殆ど地雷だと思っていたのだけれど、その偏見を覆してくれた作品。ネタバレありと謳いながらも自然とネタバレを伏せるかたちの感想になってしまった。色んな人に観てほしい作品なので、よろしくお願いします。
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